矯正歯科に通う子どもが増えている

子どもの噛む力は年々弱くなっているとされています。日本において食生活は多様化していて、さまざまな食への好みが発生しています。その中で、噛むという力を育む食品が敬遠されてしまっている状況が続いています。ファーストフードは当たり前になり、一般家庭において高齢者の方と同居するケースも多くなっていることから、相対的に噛む回数が減少しているのが原因でもあります。そのような状態では顎の発達が遅れてしまい、生えてくる永久歯の数に対して顎が小さいというケースが生じています。

そのような状況から正しい歯並びで歯が生えてくる子どもが少なくなってしまっています。そのため、永久歯が生えそろったタイミングで矯正歯科に通わせることにする保護者が多くなっていて、矯正器具をつけて生活している子どもは昔よりも多くなっているのです。一家庭あたりの子どもの数が少なくなっていることもその状況に拍車をかけています。ある程度高額になることが多い矯正歯科での治療ですが、子どもが一人であれば捻出できるという家庭が多くなっています。

将来成長した子どもが自身の歯並びを憂ようになるくらいであれば、成長の過程で矯正を済ませておいてあげようと考える保護者が多くなっていて、さまざまな状況が相まって子ども向けの矯正歯科治療が活気付いているという状況です。小児に対しての治療に熟達している歯科も増えているので、子どもに歯列矯正を受けさせたいと考えている方にとっては良い状況が揃いつつあります。