コルチコトミーによる矯正

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矯正歯科(3~6歳)
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矯正というと、子どもを対象にしたものと思い込んでいる人はかなり多いようです。たしかに、ヨーロッパやアメリカなどでは歯に金属のブラケットを装着している子どもをよく見かけます。子どもは発育過程にあり、歯を支える「皮質骨」の部分が大人と比べるとかなり軟らかいため、歯の移動がかなり楽だという特徴があります。


成人の場合にはあごの骨が固まってしまっており、歯の移動に時間がかかるばかりか、治療後に元の位置に戻ろうとする力も強いという難点があります。こんな成人のために特に考案された矯正法が「コルチコトミー」と呼ばれるものです。コルチコトミーは「皮質骨切除術」のことで、硬くなった皮質骨に数ミリの切れ目を入れ、歯根のある「海面骨」という部分が動きやすいようにするテクニックのことです。費用がかかってもいいから快適な治療を受けたいという人にはおすすめです。

コルチコトミーの大きなメリットは、矯正に要する期間がかなり短縮されることにあります。ブラケットを使った通常の治療と比べれば、半分から4分の1の期間で済み、成人によく見られる矯正後の後戻りもあまり見られないようです。ただし、この技術はまだまだ行っているクリニックが少なく、通常の方法と比べると倍程度の費用がかかるというデメリットがあります。このコルチコトミーと舌側矯正を組み合わせて行っている専門医もおり、この方法だとより効果的で確実な治療を短時間で行うことができると言われています。